09/12
御在所岳の「G」マークトンボ 京都市で発見
- #プレスリリース
御在所岳でのアキアカネマーキング調査活動
アキアカネは羽化した後、山などの涼しい場所に行き、秋になると平地に戻り、田んぼや池で産卵します。その行動範囲を調べるために御在所岳(三重県三重郡菰野町)にて1971年(昭和46年)マーキング調査が始まり、現在でも「アカトンボふる里さがし大作戦」というイベントとして調査が続いています。ECCOMでは、身近な自然の不思議をイベントやプログラムを通じて伝える活動をしており、長年続くこの調査を2007年より引き継ぎ実施しています。
実施時期:2023年7月21日~8月31日・9月2日
参加者総数:4790名
アキアカネへのマーキング総数:36606個体
Gマークの発見 関西地方では初記録
8月29日15時頃、京都市上京区で翅に「G」マークのあるアキアカネが発見されました(発見者:山岡茂和さん・揚子さん)。52年続くマーキング調査で、関西地方での発見は初記録です。
三重県総合博物館の大島学芸員(昆虫学)コメント
「本種が夏に過ごした標高の高い場所から麓に降りてくる時期にしては、まだ若干早いので、直前の台風等の影響の可能性も考えられる」
発見者の山岡さんのコメント
「マーク付きの昆虫は始めて出合ったのですが、とても遠くからの飛来であったこと、しかもかなり稀な方向に飛んで来ていたことを知り、こどもたちに凄さを力説しながら驚いています。近くに神社仏閣や京都御所などに森や池がありますが、最寄りの水田やため池も数キロ離れており、出あったトンボが、適当な水面に出会えるのを願うばかりです。」
本件に関するお問い合わせ先
(NPO法人ECCOM)三重県三重郡菰野町千草7181-3 担当:竹村
TEL: 070-5042-7815 Email:t@eccom.jp